ZOZOTOWNの付け払いを合理的に検証してみた

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皆さんこんにちは、Kentaroです。

最近ネットでZOZOTOWNの付け払いが叩かれていますね。

僕はほぼ全ての支払をクレジットカードに纏めているので使う事は無いでしょうが、仕組み自体に責められるべき点はあまり無く需要はあると思いますので、マネーリテラシーを高める為の良い題材だということで、考えるポイントを纏めてみました。

ZOZOTOWN | 付け払いとは

ZOZOTOWNが開始した付け払いの特徴はまとめると次の通りです。

  • 支払を商品購入から最大2ヶ月後に繰り延べる事が出来る支払方法
  • 手数料は324円(税込)のみ
  • 付け払い出来る金額は合計54,000円未満
  • リアルタイムで与信審査が完了し承認される

つまり、クレジットカード情報を登録していない人でもあたかもクレジットカードを使ったかの様な支払の繰り延べが出来る上、更に通常のクレジットカードよりも長い期間(2ヶ月間)繰り延べが瞬時に可能になるという決裁サービスです。

 

決済ビジネスの仕組みとしては以下の通りです。

  • GMOペイメントが与信審査・承認し、ZOZOTOWNに対して融資実行
  • GMOペイメントが債権者となり、ZOZOTOWNは与信リスクを負わない

服を先に売ったけどお金が入って来なかった場合のリスクはGMOペイメントが負います。その代わりZOZOTOWNはこのサービスを導入するために、GMOペイメントに対してサービス費用を払っています。

“付け払い”は顧客想いのサービスでは?

圧倒的に安い手数料

当たり前ですが、お金を持っていなければ値札の付いた物を購入する事は出来ません。お金を持っていないけれどもどうしても欲しいものがある時、クレジットカードを持っていない人は借金をするしかありません

与信が付かない人がお金を借りるためには金利を多く支払わなければなりません。因みに僕は新入社員の時にカードローンに登録していた黒歴史がありますが、その時の金利は年率18%でした。

年率18%で54,000円を2ヶ月借りた場合、支払う金利は約1,600円となります。これと比べれば324円で支払いを繰り延べられるのは極めて良心的な決済サービスなのでは無いでしょうか。

圧倒的に短時間での与信審査

金額が少額ということもありますが、与信審査がリアルタイムに完了するというのは正直驚きです。銀行が延々時間を掛けてやる作業をIT化して瞬時に判断出来る仕組みを開発しているのでしょう。

借金をしようと思ったら免許証を登録して、審査を受けて、お金を受け取って、という事をやらなければなりませんよね。

その面倒な手続きをワンクリックで実現、支払もコンビニで簡単に支払えるという事で非常に利便性が高いサービスになっています。

非難の矛先

色々な記事を読んでいると、批判的な考えを持つ人の論点は主に以下2点に絞られるのかと思います。

  1. 知らないうちに借金をさせるのか
  2. リテラシーが低い人をカモにしている
ZOZOTOWN「ツケ払い」消費者金融の無人契約機を彷彿 - ライブドアニュース
ZOZOTOWNの「ツケ払い」をめぐる新たな問題を山本一郎氏が考察している。一時期流行した消費者金融の無人契約機を彷彿とさせるという。ツケ払いの督促は、他社の金融業者にやらせる仕組みになっているとのこと

知らないうちに借金をさせるのか

手数料324円で金利無しに2ヶ月先に支払を繰り延べられる事を借金と呼ぶのは良いとして、債務ポジション=絶対悪をすり込む論調はどうかと思います

商品は手元に来るけど支払を延期するのですから、その裏には誰かが代わりに払ってくれている人(GMOペイメント)がいるのは当たり前、当事者に債務が生じるのは明確で、『知らないうちに』というか当たり前ですよね。

むしろこのシステムがある事で、法外な金利で借金をしなくても、微少な手数料で支払を繰り延べられるという事がメリットなのでは無いでしょうか。

リテラシーを低い人をカモにしている

僕はこのサービスは今まで全く金融機関から相手にされなかった人に対しても、マイクロファイナンス(少額融資)を認め、支払の選択肢を広げてくれていると言う点で、今まで銀行が客として扱わなかった低与信者をお客様として扱っている仕組みだと考えています。

システムがリテラシーが低い人をカモにしている訳では無く、今回新たにこのサービスの恩恵を受けた沢山の人の中の一部の人が、5万円すら与信を与えられるべきで無い信用の無い人たちであったというだけですね。

GMOペイメントは、今まで与信が付かなかった人達も含めて少額の与信を与え、それぞれの人がどの程度の信頼に値するのかデータを蓄積、将来の融資事業の貴重な基礎データとするのだろうと想像します。

未成年が親の承認無くアクセスする

唯一改善の余地があると思ったのは、未成年が親の許可無く付け払いを行っているという点です。

親の同意を示すチェックボックスをたとえ作ったとしても、大人になりすまして購入する子供にとっては何ら意味は無いでしょうが、未成年が勝手に付け払いを利用しているのが事実なのであれば、ZOZOTOWNはそれを認識し、その様な事態が確認された場合には機能を停止する等の対策を行わなければ社会からの批判は避けられません

子供がマネーリテラシーが無いというのは当たり前の話で、だからこそ保護者の承認が必要です。(大人になったら自己責任です)

あなたは使いますか?

じゃああなたはこの支払方法を選択しますか?と聞かれたら今の僕は迷わず『絶対使いません』と答えます。

なぜなら僕は日々の生活の費用をほぼ全てクレジットカードで支払っており、REXカードで支払えば手数料を支払うどころか、支払を1ヶ月遅らせられる上に1.5%のポイントを貰えるからです。54,000円支払えば810円分のポイントが付くので結構大きいです。

【決定版】最強のクレジットカードの選び方(オススメカード3選)
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もし僕がクレジットカードを持っていなかったらこの支払方法を使うかも知れません。なぜなら、ソーシャルレンディングのManeoに54,000円預けると年率5%(2ヶ月で450円)の金利収入が手に入るので、手数料の324円を払ってもお釣りが来るからです。

但し、ソーシャルレンディングには元本割れのリスクがあるのでなけなしの54,000円であれば投資すべきでは無いです。

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もし僕が現金もクレジットカードを持っていなくて、且つその服は絶対に必要(仕事で使うとか)であれば絶対付け払いを使用します。年率18%で借金するのは本当に恐ろしい。324円という金額で上限が決まっている安心感があります。(勿論延滞すれば延滞金利を取られるのは当たり前)

まとめ

付け払いがあまりに叩かれていたので、一度冷静になって、これがどんなシステムでどんなメリットがあって改善点はどこなのか考えてみる必要があると思ったのでこの記事を書きました。

ネット上の反対意見には「借金=悪」の様な単純な論調が多かったですが、僕らが新手の金融サービスに『カモられる』ことなくリテラシーを高めていくためには、新しいサービスを目にする度に、このサービスはどの会社がどの様に関わって作られていて、自分はどういう時に使うのか、という視点で考えて行く必要があります

結局「付け払い」を非難しているのか賞賛しているのか、最終的には分からなくなりましたが、皆さんのマネーリテラシーを高める良い題材になったのであれば嬉しいです。

したっけまたねー